それから何秒たったのだろう。 すでに男の姿はみあたらなくて、 残ったのは愛理達の青ざめた顔 彼女らに向けられる好奇の目だけだった。 「大丈夫ですか?」 呆然と座り込んでいる私に、 一人の女の子が手を差し伸べて言葉をかけてくれる。 その子の行動をきっかけに私に声をかけ保健室につれていってくれる子なんかも でてきた。