『……ぃ…ゅ…ゅぃ…結衣!』



まただ。

見慣れない真っ白な天井。



隣には点滴や酸素マスクをした蓮。



『蓮‼︎』


叫んだはずなのに声がくぐもってる。




あぁ。

私も酸素マスクつけてるんだ。



あぁ。

そういうことか。

私も心臓が良くないんだ。





この時の私はいつもと比べものにならないくらい物分りが良かった。

だからすぐ分かった。

自分の置かれた状況。