「…えっ?

マジで来たの?」



俺は
一軒家の前にいた。

と、言っても
中々の大きさの。

モノトーンで
大きな車が2台置かれている。





「…来たら、迷惑か?」


顔をしかめた。





「…いや、別に
めーわくじゃねぇーけど…」


「…じゃあ、なに?」


「…いや別に…。
まぁ、あがれよ。」


「あぁ。
お邪魔します。」




俺は靴をそろえた。

チャラ男は
いつもと違って頭はくるくるだった。

格好も
多分就寝着。



俺は
白いTシャツにジーパン。

髪は…いつも通り。




「…お前、
まさか一人暮らしなのか?」


玄関にある
靴も帽子もどれも同じサイズで数も少ない。


外に見える洗濯物も
複数の人の数ではない。



「ん?
あぁ、そうだよ。一人暮らし。」

チャラ男は
チャラ男らしくないような行動…、

お茶をだした。





「…一軒家で、一人?」


「宗太、驚いてるけど…
お前も一人暮らしだろ?」


「…いや。」


「えっ?そうだったっけ?

まぁいいわ。
で、何するわけ?」



俺は椅子から
降りた。

滑り込むように
正座した。








「…俺が、俺に見えないような
俺にしてくれ。」