目を開けたらそこは暗闇だった。
前も後ろも見渡す限り真っ黒。
黒いペンキで塗りつぶしたような暗闇だった。

「ここ…は…?」

そう呟いたその時だった

「ねぇ、あなたに未来を教えてあげようか?」

「え?」

声のした方を見てみるとそこには女の子がいた

「あなたに未来を見してあげる。その未来を見てどうするかはあなた自身よ?」

女の子はニコッと笑った。そしてどこかに歩いていった。

「ま、まって!君は誰なの?」

すると女の子は答えた

「いつかわかるよ、いつか…ね?」

そしてまた歩いていってしまった。

私はそこに呆然と立ち尽くしていたのだった。
その日から私の日常が壊れていくなんて思ってもみなかったんだ。