放課後、いつものように准と一緒に帰ろうとした。

「准~帰るよ。今日はマック寄って帰らない?」

准は少し下を向いて「や、今日はちょっと。」と意味有りげに返事した。

すると咲希がやってきて、准の左腕をつかんだ。

咲希はちょっと睨むような感じで「ごめんね、准君、今日はあたしと帰るの。」

そうだよね。付き合ってるなら普通の事。

「分かった!じゃあ3人で帰ろっか?」

…ん??何か変な空気になってない??
あたし、普通の事ゆったよね?


咲希は何かをあたしに言ってほしがるように准の腕を軽くくいっと引っ張った。

あたしは敏感な方ではないが、そこまで鈍感なわけでもない。

自分で言ったらいいじゃん!とかも思いつつ。

「あ。じゃあまた明日ねぇ。」

あたしのとっさの一言に咲希はほっとした顔を見せた。


ばいばい。と2人に告げて背を向けようとした時、准の顔をチラっと見た。



何で?何で?!