待ってた昼休み。

「准ごめーん。今日お昼休み別で。まじでごめんね!」

准とお昼ご飯を食べないのはこれで二回目。

あたしが一年の時に風邪で学校を休んだ時以来だった。

准は「おぉー。」と手を振る。

昼休み。

中庭はとてもいい天気で気持ちいい春の風が吹いてた。

「咲希ちゃんどうしたの?もしかして…准の相談って。」

咲希の耳が赤くなった。

可愛いなー恋する乙女は!

咲希は静かに話しだした。

「実はね。先週から准君と付き合ってるの。」

…?

一瞬聞き間違いかと思ったけど、確実に聞いた。

准と咲希ちゃんは付き合ってる。

もう。すでに。

「ふーん」とあたしは少しはにかみながらも、少し遠い目をしながら話す咲希をしばらく見つめた。

沈黙が続いた。

多分5分くらい。

あたしと咲希はもくもくとお昼ご飯を食べた。

またしばらくしたら咲希が話しだした。

「どうして准君といつも一緒に学校行ったり、お昼ご飯食べてるの?」

唐突な質問だったから、何て言ったらいいのか分からなかった。