いつも2人は一緒だったから、あたしの気持ちは准が一番知ってる。


悩んでた事も。


昨日の帰りぎわの准の顔を思い出したが、もう今は大丈夫。

心はズキズキしてない。



「美雪、一緒に帰ろうな。
帰りは朝みたいに先行くなよ。」




あたしは准の顔を見て微笑んだ。



それもつかの間。





咲希からメールが来た。


内容を見る前に咲希と目が合った。


こっちを見てたらしく、准との会話も聞こえてたみたい。



准の声は低くてすごく通る、きれいな声。



そりゃ同じクラスだから聞こえてもおかしくない。


目と目が合って、ハッと携帯を思い出した。



咲希からのメールは見たくない。