ずっと前にサドルが無くなってた事があって、それからはいたずらされにくいだいぶ端の方にとめていた。

お決まりの場所。

もうそろそろ来る時間かな?

と思って携帯で時間を見ようとしたら、ちょうどメールが来た。

"また明日って言ったじゃん!
寝坊かと思って美雪のお母さんに聞いたらもう出たって言うし。
とにかく学校でな!"

准!意味分かんないよ。

教室に着いたら咲希がいた。

えりはクラスを見渡してる。

「准君いなくない?」

さっき届いた准からのメールをえりに見せた。

フッとえりは笑った。

誰でも笑うよね、この意味が分かんない感じ。

咲希はあたしが学校に来たのを確認するや否や近づいて来た。

ちょっと固まるえりとあたし。

えりはちょっとムカついてるのか、あたしの1歩前に行き
「咲希おはよ、准君と付き合ってるんだってね。
もっと早く言ってくれたら良かったのに。
美雪、今日から突然一人でお昼休みとか登校とか…」

えりが言いかけてる中を割ってしまった。

「いいよあたしの事は!とにかくもういいよ、准とはただの友達だしね。」

って。ほんとの事だけど無理してる自分がいた。