アヤメちゃんと思われる人物が、口を開いた。




「妬ましい…苦しい………………」




それは、低くて暗くて、まるで地獄の渦に巻き込まれたようでー…。


そんな声で、確かに、そう言った。




そして、




「契約…して…。




契約してくれないと、私、貴方を殺す…。




契約すれば、貴方の命は奪わない…。


その代わり、貴方が愛する人を、毎日一人ずつ殺して…。


そうしたら、許してあげる…。




契約したのに殺さなければ……貴方を殺す。




さあ、どうする?


貴方は契約する…?しない?」




と、唸る様に言った。




私は、アヤメちゃんに契約を求められてしまったのだ……。