「お前、映画観にきたの?」
「うん。そっちも?」
その人は………たぶん雨くんの同級生みたいだった。
私の存在に気がついてないのか、立ち話を始めた。
「ケンー」
「ん?」
私の後ろから………その人を呼ぶ声がした。
私も思わず振り返ると…………
「あれ、冬美…………和久も」
お兄ちゃんだ………
「え、知り合い?」
ケンと呼ばれた人がお兄ちゃんに尋ねた。
「え、妹」
「和久とお前の妹つきあってるの?」
「え?冬美………」
当然ながらお兄ちゃんも不思議そうな顔をした。
雨君の顔を見れずに、私はお兄ちゃんを無言で睨んだ。
「……あー、ケン、映画始まるから、いこ」
お兄ちゃんも私の気持ちを察したようで、イマイチ納得いってない感じのケンとゆう人の手を強引に引っ張って、奥の劇場に入っていった。
その場には、私と雨くんだけが残った。
「山瀬の、妹だったんだ」
しばらくの沈黙のなか、雨くんが重い口を開けた。
「うん。そっちも?」
その人は………たぶん雨くんの同級生みたいだった。
私の存在に気がついてないのか、立ち話を始めた。
「ケンー」
「ん?」
私の後ろから………その人を呼ぶ声がした。
私も思わず振り返ると…………
「あれ、冬美…………和久も」
お兄ちゃんだ………
「え、知り合い?」
ケンと呼ばれた人がお兄ちゃんに尋ねた。
「え、妹」
「和久とお前の妹つきあってるの?」
「え?冬美………」
当然ながらお兄ちゃんも不思議そうな顔をした。
雨君の顔を見れずに、私はお兄ちゃんを無言で睨んだ。
「……あー、ケン、映画始まるから、いこ」
お兄ちゃんも私の気持ちを察したようで、イマイチ納得いってない感じのケンとゆう人の手を強引に引っ張って、奥の劇場に入っていった。
その場には、私と雨くんだけが残った。
「山瀬の、妹だったんだ」
しばらくの沈黙のなか、雨くんが重い口を開けた。