"夢のあと"って映画のは、実話で宝くじで億を手にした人物たちのその後を描いた作品。

外国の話なんだけど、なんだか面白そうだなと思っていた。

毎日のように一緒に帰ってたけど、休日に会うのは初めてだ………。


翌日、丁度雨君は用事があったようなので、マナミと一緒に、デートに着てく服を買いだしに行った。

万里も誘ったけど、その日は用事があったみたい。

「これだと、胸元あきすぎじゃない………?」

「大丈夫だって、こんくらい♪」

「そうかな………?」

「やっぱ、冬美は顔が整ってるから、オネエでいきなよ」


帰り道、スタバのふらぺちーのをすすりながら、雨くんの話をした。

「雨くんてどんなのがタイプなの?」

「………聞いてない」

「えー、雨くんと恋愛トークしないの?」

私はストローをくわえたまま首を横にふった。

「全然しない………」

「昔の彼女のこととか、聞かないの?」

「きになるけど……あんまり、聞きたくない。でも、女の子とつきあったことあるのかな………」

好きになっといてなんだけど、なんか想像つかない。

「さすがにあるでしょ、高3だよ?」

「そうだけど………」