「おはよー………」

「どしたの?ぼっとして」

そういえば………万理に"雨の君"の話してなかった。

万理は結構マジメな感じで、あまり男子に興味なさそうだから、黙ってたけど……でも、マナミに話してるし、3人グループだから、話した方がいいかな。

「万里、実はね………」

「おはよっ♪」

ハイテンションのマナミが私たちの間に割り込んできた。

「マナミ、おはよ」

「何の話してんの?」

「実は………さっき………へへ~」

私は嬉し恥ずかしくなり、マナミに抱きついた。

いつもの私とあまりにキャラが違うため、マナミも万理も目を丸くしている。

私は、ヘラヘラしながらも、二人に事情を説明した。

「えーいいじゃんっ、よかったね。冬美」

意外にも万理は笑顔で話を聞いてくれた。

「で、メール送った?」

マナミの質問に、私は首を横に振った。

「いや、まだ………」

「じゃあ、ささっと送りなよ!早く、早く」

マナミは急かすように私の体を揺らした。

「でも、学校だし、メールしてねとか、言われなかったし~」

「関係ないって。向こうの記憶が新鮮なうちに、メール送りなよ」