バイトから家に帰るとみやちゃんがいた。

「ただいま」

「あれ、お店は?」

「定休日」

そういえば、そうだった。

でも、定休日の日はみやちゃんいつもどこか出かけてるから……あんまり私の中で定休日の感覚はなかった。

「今日、ご飯食べる?」

「うん」

「なんか、あったの?」

「何もないわよ。何で?」

みやちゃんはタバコを吹かした。

「だって…いつも出かけてるから」

「たまにはあんたらとご飯するのもいいかと思ってね」

「そうなんだ」

「調子、どう?学校大丈夫だった?」

あ、私の体調、気にかけて……家にいてくれたのかな。

「ありがとう、大丈夫だよ。ご飯、今から作るね」

「うん。夏生は?」

「バイトで遅くなるって」

今日の夕飯の献立はナスの味噌炒めにした。

「今日さ、学校で友達に男の子紹介しよっかって言われちゃった」

「へー、いいじゃない。会うの?」

「いや、断った。まだ……そうゆう気分じゃないし」

料理をフライパンからお皿に移し、みやちゃんの前に置いた。