「え………ええ?」

「なんか、彼氏の連れが彼女ほしいって言ってて~どう?メールしてみない?」

マナミはニヤニヤしながら顔を近づけてきた。

「いや~……さすがに」

「……まだ、好き?」

「………はっきりとは言えないけど、でも、今新しい人とって気分じゃ……ごめんね」

「んー……わかった」

……よかった。

マナミの彼氏、プリクラで見たことあるけど、なんか……ギャル男系だったので……多分、友達もそんな感じかなとゆう偏見があった。

人を見た目で決めるのはよくないとか言われるけど……。


「そうだ。万理、紹介したら?」

「万理は………」

マナミは少し顔を曇らせた。

「まー……万理は、マジメだしね」

「うん、あんま紹介とかやりたがらなそうじゃん?」


今日は雨が降ったので、体育は教室で保健体育の授業になった。

「今日は、性教育について話します」

その言葉に、クラスの男子は勝手に盛り上がったが、保健の先生は至ってマジメな顔で続けた。