「ここに居れば」



空を眺めながら私に言葉だけを
向けてくる上城君。


風になびく上城君のダークブラウンの髪の毛。

なんだかとっても綺麗だ。



「いいの?」

「別にいいんじゃね」





結局、私はその言葉に甘えて、5、6時間目をサボりそのまま屋上で時間が過ぎるのを待った。