約束の時間は11時…

本来は、あたしとデートって事でウキウキしたいシェルだが、隣には邪魔者が…

「おい、シェル…まだか?その瑠璃って女は…」

金持ちってホント卑しい心持ってるんですね…庶民のデートに首突っ込んで来て…

そんな感じなんで、せっかくあたしとデートなのにシェルは、あきらかに不満顔…

「シェル…どしたん?あたしが誘ったの迷惑やった?」

どこからともなく現れたあたしを見てシェルは

「瑠璃ちゃん…会えて嬉しいよ〜ただ邪魔なんがおるけど…」

そんな事言うもんだから、隣をちょろっと見ると

「君が瑠璃ちゃん?」

やけにツヤ付けた男の話し声が聞こえた。