次の日の朝、その男の子に
「結愛は俺の彼女だから」といったらしくあっさり信じてもらえたようだ。
そんな恥ずかしい言葉。
あたしには嬉しすぎて、恥ずかしすぎて一人で顔を赤くしていた。


授業が終わったあと、帰る準備をしていたところに嵩磨がきて
「ほんとに結愛のこと想ってるから」と言い残していった。
愛莉と校門の前で待ち合わせしていたあたしは走って向かう。
一番に聞いてもらいたかったんだ。
この嬉しさを。
この恥ずかしさを。
そして、今日のことを話す。

このあと嵐が来るとも知らずに…。