「此れが解るね。」
俺は日李さまに、頷いた
「東の方からあの猪はやって来た。お前の曇りなきその目で判断して見てこい。
それとさらに東に行ったとこに人を寄せ付けぬ、深い森がある。そこには太古から住まう神がいる、もしやするとそのアザを直してくれるかもしれん…」
日李さまはそう言った
「だが、もしやするとこうなる
ないな…見よ、桜華一族は皆衰えて来ている。この世のあらゆるものを見てこい。」
そうおさの一人が言ったそれに皆うなずいてくれた。
「そおゆうことだからな、とわや行ってくれるね?」