「神谷さんのお友達っ。綺麗な人ですね。大学生ってやっぱり大人って感じですよねっ」

「留里…。ごめんな。何か嫌な思いしたろ?」

「ううんっ、全然平気だよ。あたし、次あれ乗りたいなっ!」

それからあたしは、自分の気持ちを押さえて明るく振るまっていた。


乗り物にも沢山乗った。もちろん絶叫系マシーンはやめておいたけどね。



悲しみは楽しく過ごしたいと思うほどに、あたしの心の底に広がって不安に押しつぶされそうになっていた………。