わ~いっ。
神谷さんの車に始めて乗るよっ。

神谷さん免許はあったけど車は最近乗り始めたんだぁ。

黒いジープ。

車って良くわかんないけど、すごく神谷さんに似合ってるっ。

かなり大きいから運転大変じゃないのかなぁ?

あたしは、もちろん助手席に乗り込んだっ。

「さて、行こうか。」
と言ってエンジンをかける神谷さん。……あれ?!メガネ出してかけてる。

じっと見つめるあたしに、
「あっ、メガネね?俺視力悪いんだよね。普段はギリギリなんだけどさ、運転中とか講義受けるときは要メガネなんだ。」

知らなかったっ。

「でも似合ってるっ!」

メガネって不思議なオーラが出るよなぁ。
神谷さんが何だかインテリ風になる!

あたしは視力だけ?は良いから、メガネには憧れがあるんだよね。

「メガネもカッコいいですっ。」

「留里が好きなら、これからメガネ生活にしようか?!」

なんて嬉しいことを言ってくれちゃってます。

神谷さんと二人きり。車という密室状態で緊張しっぱなしで…。
ドキドキうるさい心臓の音が神谷さんにも聞こえてしまうんじゃないかって心配になるよ。

運転している姿も、男っぽくて、たまらない~っ。