「あまり長話しは、身体に負担がかかるので、そろそろお引取りいただけますか?」

と、嘉雄に言ったので、

「どうも、すみません。」

と嘉雄は言った。

そして、友紀奈に向かって、

「いつも、そばにいるから!」

とだけ言って、集中治療室を出た。

部屋からでてきた嘉雄は、とにかく友紀奈の母へ連絡するために公衆電話に向かった。

「プルルルルル・・・」

「はい、鈴木ですが・・・」

と友紀奈の母が出たので、嘉雄は意識が戻ったことを伝えた。