「鈴木さんが・・・友紀奈さんが・・・目を覚まされました。」

と看護師が言った。

嘉雄は、心臓が止まったようだった。

「友紀奈・・・会わせてください。」

と嘉雄は看護師にしがみつく勢いで言った。

「落ち着いてください。目は覚ましても、まだちゃんとお話しできるわけではありませんから・・・」

とその看護師は嘉雄をなだめた。

嘉雄は、自分で大きく深呼吸を1回した。

それから、

「はい、わかりました。」

と答えていた。