嘉雄は、ふと我に返り時計を見た。

そう、すでに9時をまわっていた。

ひとりで、過ごしてる時間は長いはずなのに、気付いたらこんな時間だったとは・・・

嘉雄は、すっかり現実から遠ざかってるようだった。

とにかく、嘉雄は病院へ向かった。

身内ではないが、友紀奈の母から9時には病院へ行くと聞いていたからだった。