数分間後。

そう、ココは事故現場になっていた。

雅史は、友紀奈を乗せたまま車がカーブを曲がりきれないで、ガードレールをつきやぶっていた。

そして、車は落下した。

しかし、たまたま落下したところに大きな木があったため、クッションがわりとなり、車は真っ逆さまにおちないで、途中で止まっていた。

二人は、意識がなかったが、たまたまそこを通りかかった車に乗っていた人が、警察に連絡してくれたのだった。

もちろん、救急車も来て、二人を乗せて搬送していた。

二人とも同じ病院へ運ばれた。

すぐに、持ち物で身元もわかり、家族に連絡がはいった。

お互いの家族が、すぐに駆けつけた。

二人とも手術室へ運ばれて緊急手術を受けていた。

親たちは、無言だった。