友紀奈は驚いた瞬間、

「ほら!」

そう言って、雅史がフロントガラスを指差した。

いや、正確には外を指差したのだった。

友紀奈は言われるがまま、見渡した瞬間、

「わぁ~、綺麗!」

と言った。

「だろ?」

と雅史も満足そうに言った。

そう、雅史は友紀奈にこの夜景を見せたかったのだった。

そして、雅史にはさらなる決心があった。

「友紀奈・・・」

そう、雅史が声をかけてきたのを友紀奈は、

「えっ?」

と聞き返した。

もちろん、雅史は

「今日は、友紀奈に話しがあるんだ。」

友紀奈も、もちろんこの言葉が出るのは覚悟してきた。

そして、少し呼吸を整えて返事をした。

「雅史、なに?」

とだけ・・・