「ごめん、ごめん。勘違いしてたよ!」

と嘉雄がいいながら、続けた。

「実は、これから友紀奈ちゃんと行ってみたいところがあるんだ。」

「えっ?どこですか?」

「まぁ、お楽しみってところかな?」

友紀奈は、ワクワクしてきた。

二人は、運ばれてきた食事をしながら、今日までの気持ちとかを話していた。

もちろん、友紀奈は雅史のことには触れなかったが・・・

「ごちそうさま!」

と友紀奈が嘉雄に言った。

そう、嘉雄が食事をご馳走してくれたからだった。

そして、車に戻った友紀奈は嘉雄に小さな箱を手渡した。

「これ、お食事の御礼に・・・」