「友紀奈、ありがとう!」

と言って雅史は手を振りながら、ずーっと友紀奈の方に視線を向けていた。

友紀奈は、そんな雅史の姿を見て、複雑な思いだった。

決して、もう雅史とは付き合う気がなかったからだった。

でも、今の雅史の態度は、以前の雅史とだいぶ違うように思えてしかたなかった友紀奈だった。