「やっと見つけた~」

と麻紀が友紀奈達の方へむかって走ってきた。

友紀奈も、

「すみません~連絡しなくて・・・」

と麻紀に言うと、

「いいの、いいの!私達は適当に食べちゃったけれど、どうしたの?」

と麻紀が聞いたので、友紀奈は

「二人で食べました。」

とだけ答えた。

「じゃあ、良かった。それだけ心配しちゃった。二人のことだから、待ってられても困るかな~と思っていたから!」

と麻紀は心配してくれていた。

友紀奈は敢えてお弁当のことは言わなかった。

というより、言えなかった。