麻紀は、

「ねぇ、暑くない?」

と聞いた。

「うん、さっきから暑いなぁ~って思っていたところ~」

と友紀奈が答えた。

「じゃあ、アイスでも食べましょうよ!」

と麻紀が言った。

今日も、麻紀はみんなの主導権を握っていた。

嘉雄も一樹も大賛成だった。

4人でアイスを食べていたら、嘉雄が

「なんか、こんな健康的なことっていいよな!」

と言いながら、美味しそうにアイスをほうばっていた。

もちろん、友紀奈も麻紀も一樹も美味しそうにアイスを食べていたが、きっと嘉雄ほど感動した者はいなかったであろう・・・

嘉雄は、この太陽の下でのグループ交際状態に満足していた。

まさか、この年になってこんなに楽しいとは思いもしなかったのであった。