「いいよ・・・」

と友紀奈は言った。

というよりは、仕方なく言った。

それでも、雅史は嬉しかった。

「友紀奈、ありがとう」

でも、友紀奈は続いて言った。

「私は、決して雅史を許したわけではないの・・・

でも、雅史とは友達としてだったら許せる範囲かとも思ってるの。」

雅史は無言だった。