自宅についた友紀奈と母は、とにかくリビングへ雅史を通した。

友紀奈と雅史は、リビングにあるソファへ座った。

「相変わらず、友紀奈んちのソファは可愛いな!」

と雅史が言った。

そうだった。

友紀奈の母は、年のわりに可愛いもの好きで、何でも自分で作ってしまうからだった。

このソファのカバーも母のお手製だった。

「母の趣味だから・・・お父さんも諦めてるし・・・」

と友紀奈は重い口を開いた。