文化祭当日
天気は曇り……雨じゃないだけいい。
まあ、午後の予報は60%雨だけど……

文化祭は大成功に終わった。
って言っても、俺の恋のハプニングとやらはなかったけどな……(苦笑)


そんなことを思いながら月日はあっという間に過ぎいていった。

この日までは…

「影月くん、今日……空いてる?」

この一言から俺の人生が変わった大きく動き出したような気がした。
突然の白井からの誘いに俺の心臓は大きく跳ねた。

「白井!…どうしたんだよ。空いてるけど。」
「話したいことがあるんだよね!…帰り、ちょっと残ってくれる?」
「お、おう。わかった。」
(こ、これは……まさかの告白かぁぁあ!?)
俺は期待に胸を膨らませながら午後の授業を終えた。

「優斗ー先帰ってて!ちょっと先生に呼び出しくらった!」
(わりぃ、優斗!まっ許してくれるよな!)
「テストで赤点でもとったかぁ?……じゃあ、またな!」
「おう!サンキューな!」

「影月くん……お待たせ!まった?」
「あ、大丈夫。……で話って何?」
「…そ、そのぉ……」
(もったいぶってないで早くいってくれぇ!俺がドキドキするわ!)
「…えっと……!あの!中嶋くんって好きな人いるの?!」
(…えっ?中嶋って優斗のことかぁ…?)
「中嶋って、優斗のこと?」
「そ、そう。私、中嶋くんのことが好きなの……」
「……で、なんで俺に?」
「だって、いつも一緒にいるしすごく仲良さそうだから…影月くんなら知ってるかなって思って……。」
(はぁ……そう言うことか…何だったんだよ。俺のドキドキは…)
「あぁ、分からねぇな…優斗にさりげなく聞いとくわ!」
「ホントにいいの!…ありがとう!!!!!!!……良かった、影月くに話して…」
「おう、じゃぁまた明日。」
「うん!ありがとう♪」
(だよな…俺なんかを、好きになるわけないよな……。まず、白井と関わってねぇもんな。)

彼女は顔を赤くして恥ずかしそうに、でも嬉しそうにこちらに手を降っていた。
(やめろよ……こっち見るな……)

その日、俺の人生が大きく変わった。