それからあっという間に時は過ぎ、きずけばもう文化祭の時期。

クラスの出し物は『チョコバナナ』に決まった。
垂れ幕や看板、販売の人や調理の人など役割を決めていった。

「青いペンキとオレンジのペンキもなくなっちゃった…私買ってくるね!」
白井さんの声が自然と耳に入ってきた。
「のり、無くなったから買ってくるわ!」
白井を追うように教室を出た。

「し、白井も買い物?」
「あ、影月くん!そう、ペンキがなくなっちゃって…影月くんはぁ?」
「俺も!のりとペンがなくなってさ。」
「看板とか垂れ幕とかで、無くなるの早いよね…」
俺と白井はホームセンターでペンキ、のり、ペンを買い学校に戻ってきた。
(はは、少女マンガみたいなことは……おきねぇんだな……)

垂れ幕、看板も無事作り終わり文化祭実行委員以外は皆帰ってしまった。

「俺もはやくかえりてぇぇぇええ!」
「私も帰りたい……でも、楽しかったよね♪」
「おう、何だかんだで楽しかったな!」
『お前ら、かえっていいぞ!あとは先生がやっておくから!』
「いいんすか!ありがとーございまーす!」
「ありがとうございます。では、あと宜しくお願いします。」
『はい、お疲れ様。また明日な、さようなら』