「白井 楓です。趣味は音楽を聴くことです。話しかけてくれると嬉しいです。宜しくお願いします。」
普通の自己紹介も俺には特別に感じた。

自己紹介も終わり、あとは帰るだけ。
(やっと帰れる……)
SHRが終わり教室を出ようとしたとき、女子の集団に捕まった。
(なんだよ……俺は早く帰りたいんだよ!)
うざがる俺をよそに女子は話始めた。
「影月くん……だよね?影月、彼女とか・いるの?」
(出たよ、この質問。)
「いないけど…?」
「そうなんだ!……line、交換しない?」
(嫌だ!)
「これ、QRコード!……やり方分かる?」
(分かるよそれくらい!)
「うん、わかる。」
そのあとに10分以質問攻めされた。

「直弥ー!帰ろうぜ!」
「おう。……じゃあな!」
「うん、ありがとう。また明日ね!」
(俺は会いたくない……)
そんなことを思いながら、俺と優斗はいつもの帰り道を歩いて帰った。