確かにそうかも…

みんな密かにファンでいる感じ?っていうか…

でも稲瀬くんの近づくなオーラが怖いからっていうのも、あるんじゃないかな。




「だから余計に、悠が藤川とつるんでるの見てビックリしたんだよね。最初、藤川が悠につきまとってんのかと思った…」

「あ、そっか…」


だから転校してきてすぐ、永井くんは陽葵ちゃんに当たりきつかったのね。





「でもすぐに、それは違うってわかった。悠がそんな女と仲良くするはずないし、それに藤川もそんなやつじゃないじゃん?まだ付き合い浅いけど、それくらいはわかるし…」

「陽葵ちゃんはそんなことしないよ。ってゆつか、そういうこと出来ない性格だと思う…」


好きな人に対して、積極的になにか行動することが出来ないと思うな…

見た目と違って、照れ屋ちゃんだし。♪





「悠が藤川を選んだ気持ちはよくわかるよ。あいつかわいいし、女らしいしな…」

「…」


遠い目をする永井くん。








「…もしかして、永井くんて陽葵ちゃんのこと好きなの?」

「…」


今の言い方って…そうとしか思えないんですけど…






「………」

「…黙ってるってことは…」

「…好きじゃねえよ、別に!俺は恋愛より、友情を選ぶんだ!」

「ってことは、やっぱり陽葵ちゃんのこと好きなんだね」

「…あ」


しまった!という顔をする永井くん。

私はそれを見て、クスクス笑った。





「…最初見た時…いいなって思ったよ」

「やっぱり…」

「…でも、本当今はどうも思ってねえよ。俺が藤川と会う前から、悠といい感じだったし…それ以上の感情を、抱く前に終わった(笑)さっきも言ったけど、藤川なんかより悠の方が大事だし!」


永井くんの言い方は、どこか強がっているように聞こえた。





「でももし、稲瀬くんがいなかったら…陽葵ちゃんに告ってたでしょ?」

「…お前はどうなんだよ?藤川がいなかったら、悠に告ってたか?」

「えっ…」


じーーーーっと、私を見る永井くん。