「だ、だから何よ…(汗)」


それと、稲瀬たちが一緒に住むのは関係なくない?





「聡美ちゃんには、すっごくお世話になってるってこと!うちのサロンが有名になったのも、聡美ちゃんが企業の女社長とかセレブたちに、うちのサロンを紹介してくれたおかげなんだからねっ」

「多香子ちゃん、いいのよ…」

「だから!あんたたちは、聡美ちゃんの息子の世話しなさい!栄養のある食事に、掃除、洗濯…とにかくあの子たちに尽くしなさい!」

「ちょっと多香子ちゃん…そんな言い方は…(汗)」




・・・・・。

なんつー親なの(汗)


お世話になったのは、あんたでしょ!

だからって、そのお返しを私たち子供がやるわけ!?




「とにかく…もうママは決めたからねん♪ご飯食べたら、息子くんたちは荷物持ってきなさいね~」

「本当にいいのかしら…?」

「いいのよ~部屋は余ってるし、この家に二人は広すぎるし、やっぱり物騒だわ。みんなで住むのが一番よ、それに…」




っ!?


私と日向を、ジロッと睨むお母さん。






「私が正しかったって、今に気づくわ。さ、食事の続き~♪」


・・・・。



もう…なんなの、本当…

わけわかんない、親!








「ゴミ捨ててくるね」

「うん、お願い」


夕食後



私と日向は後片付けをして、

稲瀬と修君と聡美さんは、一度家に帰って荷物を取りに行った。


お母さんはというと…




「アッハハハ~」


ビールを片手に、リビングでお笑い番組を観ている(汗)




稲瀬…本当にここに住む気なのかな。

うちのお母さんがあんな言い方したから、すごい強引になっちゃってない?


高校生の男子が(修君は中学生だけど)、女と住むなんて、嫌に決まってるよね。


私は別にいいけどさ…

稲瀬とだったら、別に…いい。



けどっ////





稲瀬が無理してんのは嫌なの!


こんなことで、稲瀬との関係を崩したくなんかないし…



ああー

稲瀬とちゃんと話したいよ…







ガチャ


「修君たち戻ってきたよ~」





ゴミ捨てから戻ってきた日向が、部屋に入ってくるなり言った。





「はー疲れた…結構荷物あったな~」


先にリビングに入ってきたのは、修君。




「本当だ~」