「てゆうか、あんたたちはお互い、いつから付き合ってんの?もう長いわけ~?」



!?

口をモゴモゴさせながら話すお母さん。




「…付き合ってるって?」


日向が、食べる手を止める。




「あんたと修君と陽葵と悠よ」

「「ええ!」」


私と日向は、同時に声をあげた。




「なによあんたたち。ママは別に反対しないわよ?」

「私もよ♪多香子ちゃんの娘さんたちだもの~」


聡美さんも、会話に入ってくる。




「違う!違うよ!」

「付き合ってないからっっ」


私と日向は、全力で否定する。



もう…稲瀬の前でやめてよっ


稲瀬は何も気にしてない様子で、黙々とピザを食べ続けている。

修君も同じだ。





「はぁ?じゃあ、なんでうちにいるの~?」

「そ、それは…友達だからだよ」

「は?」

「本当に!学校で委員会が一緒になって、仲良くなって…それで…たまにうちでご飯食べたりして…」


付き合ってることを否定したのはいいけど、稲瀬と仲がいいことを公表するのは、すごく恥ずかしい…





「悠と修も…そうなの?ただのお友だち?」


聡美さんが、稲瀬兄弟に聞いた。



なんて言うんだろう…





「そう。お袋たちと同じ関係」

「そうそう」


そう言って、ピザを食べ続ける二人。




「「…ふーん」」




お母さんと聡美さんは、顔を見合わせてニヤリと笑う。



な、なに笑顔…(汗)







「じゃあ、あんたたちここで一緒に暮らしたら?」