なんで誤ったんだろ…

急にお母さんが来たからかな。




「修ちゃん~~~」

「げ!お袋がなんでここに!?」


玄関から、修君のそんな声が聞こえてきた。

聡美さんは、また泣いている様子。


私はお母さんの隣に腰をおろし、とりあえずミルクティーを一口飲んだ。




「うん!このクッキー、市販の割にはおいしいじゃん♪」


お母さんが、クッキーを頬張った。



この人…

本当に変わってない…(汗)





「兄ちゃん!なんでお袋がいんの!?」


修君が、私たちのいるダイニングに駆け込んで来る。

後ろでは、泣いている聡美さんを、日向が慰めていた…





「俺もまだ知らない…」


稲瀬は、小さい声で言った。




「お母さん…なんで急に帰ってきたの?」

「ん~?」


ぐびぐびとミルクティーを飲むお母さん。




「もう一杯ちょーだい♪」

「・・・・(汗)」


差し出された空のカップを受け取り、ミルクティーを入れる私。





「聡美ちゃん大丈夫?とりあえず、座ってお茶飲んでよ…ね?」


お母さんがそう言うと、聡美さんは私とは反対側のお母さんの隣に座った。

そして日向と修君も、それぞれ席につく。