「うーん…」

「うちは日向と二人で、いつもLサイズ1枚だけど…」

「L(サイズ)4枚だな」

「うお!すごい!さすが育ち盛りっ」

「俺払うよ」

「そんなっ…悪いって…あれ?」



角を曲がって、家が見えてきたとき…

うちの前に、数人がたまって話しているのが見えた…


遠くから見て、たまってる人の服が、なんだか派手で明るいような気が…?


誰?

日向の友達…?




「あ!お姉ちゃん、帰ってきたよ♪」




すると日向が私に気づき、指を指した。

そしてその中にいる一人が、私に向かって勢いよく走ってくる。





ダダダダ…



「陽葵ーーーーっ!」


「お、お母さん!?」




むぎゅぅー



勢いよく私に抱きついたのは、私のお母さんだった。





「会いたかった~陽葵元気~?」

「う、うん…お母さん帰ってきたの?」

「そう!明日帰るけど、ちょっと用があって…」


用…?



突然のお母さんの帰宅に、驚いていると…






お母さんのすぐ後ろに、きれいなおばさんがやって来て、稲瀬をじーっと見ている。



この人は…誰?





「悠…」



っ!


そして稲瀬の名前をつぶやいて、そのおばさんは突然泣き出した。





「お、お袋…(汗)」



え?



稲瀬はそのおばさんを見て、苦笑いを浮かべていた。





「悠ーーママあなたに会いたかったのよ~」

「・・・・(汗)」


そのおばさんも、泣きながら稲瀬に抱きついた。




この人…

稲瀬のお母さん!!?




「あら?このイケメンくん、聡美(さとみ)ちゃんの息子さんなの!?」


お母さんが、そのおばさんに向かってそう言った。



…お母さんと稲瀬のお母さん、知り合いなの!!?












「へえ~相変わらずキレイにしてんじゃん♪」