熱々のチーズみたいにとろける香鈴。


そんな香鈴を見ていたら、うらやましいと思った。



私も……。



なんて、思っちゃった。




北海道なんて遠いし、無理があるのわかってるけど、私もすばるとしゃべりたい。



すばるに会いたい。



願ったり、思うのは自由でしょ?




「……ところで、小春は?」


香鈴が赤い顔でゴホンッとわざとらしく咳をした後でちらっと視線を私のバッグにうつす。