ある日お母さんが何時もの様に保育園に迎えに来て駐車場に行くと
見たこともない大きな白い車に乗った
「かえで早く乗りなさい」
「でも知らない人の車に乗っちゃいけないって先生が言ってたよ」
「いいから早く!またせてるんだから!」
「はーい」
乗ったら知らない男の人がいた
「こんにちは!はじめまして!」
私は小さい時はかなりの人見知りで返事をしなかった
その男の人は優しい笑顔で挨拶してくれた
でめ私はその笑顔が本当の笑顔に見えなくて少しこわいって思った
それから兄が学校から帰って来て4人でご飯を食べた
いつもは美味しいお母さんのご飯がその時は味気なくて美味しく感じなかった
ご飯を食べ終わった後に自己紹介された
「はじめまして!僕は君達のお母さんと一緒に仕事をしてる近藤 弘幸って言います」
でもなぜお母さんとベタベタしてるのか
小さい時の私には分からなかった
それからというもの何度も家に来ていた
いつからか分からないけど一緒に暮らす様になり
私達の目の前でキスをするぐらいになった
ある日には
「んぁ んんん!イっちゃいそう!」
何て声も聞こえる様になり
眠れないから静かにしろと何度も言いに行ったことを覚えてる
今考えるとよくあんなことをしたなと思ってしまう
小学生の入学式までついてきた
前日まで飲みまくって酔って帰って来たのにもかかわらずついてきた
入学式の定番といえば
入学式と書かれた看板の隣でピースして写真を撮る
それが普通なのに
私たちはそれはせず
花壇に座って撮った
「はい!チーズ!」
なぜかあの男と映った
あの男はスーツは着崩し髪の毛はボサボサ
そんな状態で入学式に来たのが許せず写真では笑わなかった
とゆうよりも笑えなかった
それから時も経ち小学生になってからの初めての夏休み
夏休みはテーマパークに行った
お泊まりもした
楽しかった
でも一切子供向けの乗り物は乗せてもらえなかった
あの男が行きたい様にただ私たちは着いて行くだけ
パレードも見れなかった
初めてのお泊まりもあってハッチャケた
次の日もあの男が行きたい様にただ私たちは着いて行くだけ
こうして夏休みが終わった
夏休みが終わってまた学校に行き出した頃からお母さんの様子がおかしくなっていった
朝から吐くし機嫌が悪くなったりタバコを辞めたり
変だとは感じていたがなにも聞かなかった
それからお母さんの調子が良くなっていった
でもなぜかタバコは吸わなかった
いつもの様にご飯を食べリビングでテレビをみてると
「ちょっと話があるから集まって」
お母さんが急に言い出した
真剣な顔してなにを話すのかドキドキしながら待っていたのを覚えてる
「あのね、実は赤ちゃんができたの!」
いきなりだった
まさかと思った
「僕とお母さんの赤ちゃんなんだ」
あの男が急に話出した
「だから僕たちは結婚することにした」
何とことかさっぱり分からず
でも話は進んで行くばかりで
「赤ちゃんが産まれたらここを引っ越して僕の家に住もうと思ってる。」
「それとね結婚式もあげることにしたから」
自分には関係無いと思い話は全部聞き流した
それからというもの休みの日になると毎回式場にいってはほったらかしにされた
でも気づいたら話は進んでて
ドレスのサイズをみたり
そんなことがずっと続いて式の日が来た
「髪の毛可愛くしてあげるねー!」
何て言われて髪の毛をやってもらった
ツインテールで髪の毛はぐるぐる
リボンをつけて可愛くしてもらった
それからお姉さんに
「お嬢ちゃん達はお母さんのドレスの後ろを持ってあげてね!」
って言われちゃった
1個したのいとこと持つことになった
でもろくに話したことが無いから楽しくもなく笑うことも無かった
それから式が始まった
ドアが開いてお母さんが1歩ずつ歩いていった
その後ろをドレスを持ちながら私も着いていった
「おめでとー!」とか「ヒューヒュー」
とかいろいろ聞こえて来た
私はそれよりも恥ずかしかったことしか覚えていない
式が終わって写真を撮って
バタバタした一日だった
私が覚えてるのは美味しいご飯だけ
後は全くと言っていいほど覚えていない