「お前様が、主(ぬし)様ですか」

「こらぁまた、お若い。おや、お怪我をしておられまするなぁ」

 駆け寄ってきた人たちは、皆粗末な着物を身に纏った、TVの時代劇でよく見るような、まさに昔の農民だった。
 事実、喋り方とかもさ。

 侍にも突っ込まない、ということは、この人たちにとって、この格好は有りってことなんだよな?
 そして、侍の言うように、僕の格好のほうが、おかしいってことだよな。

 僕の頭に、一つの結論が出た。

 タイムスリップ。
 あはは、まさか〜。