圭は「あ」と口を開いてみせた。

しかし、声はない。

「圭・・?どうしたの?」

お母さんは圭に聞いた。

圭は喉の辺りを触りながらそのまま「あ」と口を開いていた。

「圭・・声が出ないの・・?」

お母さんがそう聞くと圭は頷いた。