お父さんと圭は15分ほど歩いて公園に着いた。

サッカーボールの蹴り合いはもちろん、ジャングルジムに登ったり、滑り台を何回も滑ったりして楽しい時間を過ごした。

圭がブランコに座り後ろからお父さんが背中を優しく押した。

「・・圭、幼稚園楽しいか?」

お父さんは押しながら圭にそう聞いた。

「うん。」

「そうか~
友達はいっぱいいるか?」

「いっぱい?わかんない?」

「そうか~・・」

「でも、僕お父さんと遊ぶ方が楽しい!」

圭はそう言った。

「・・うん!お父さんも楽しいぞ!」

お父さんはそう言って少し強く、でも優しく圭の背中を押した。