好きな人とキスなんて
付き合わなくても出来るんだって高校に入って初めて知った。



「っ…ん、高島くん、」

ぐっと肩を押して唇を放す。



後ろにまとめた髪の毛がはらはらと落ちてくる。



「何?」



高島くんが私のことを好きじゃないことも、この冷たい目から伝わってきた。