そんな事を考えながらニヤニヤしていると、

両眼を後ろから誰かの手で覆われた。


フワッと慣れ親しんだ甘い香りが漂う。



「だ~れ~だっっ??」



「陽菜ちゃん♡」



すると、パッと両目から手を離され、俺の背中からヒョコッと陽菜ちゃんが顔を出した。



「理玖くん!お待たせ!!」



ニッコリ笑った陽菜ちゃんは、ずっと俺の腕の中に閉じ込めて置きたいくらい可愛い。



サラサラのストレートの黒髪を、今日は毛先だけ少し巻いてるのかな?
何をしても可愛い。

今日のサーモンピンクのシフォンのスカートに、白のカットソーが春らしくて、とても似合っている。