「もし、少しでも前に進みたいと思うなら
絶対行った方がいいと思う。


こんな部外者の俺に言われるのも嫌だろうけど…

俺だってお姉さんの為に何かしたい。
このまま落ち込んでるお姉さんをずっと見てんのなんて、俺は嫌だよ。



怖いなら、俺が手を繋いでてやるから」




お姉さんに向かって手を差し出した。





が、彼女は俯いてしまった。



だめか…。

そう簡単にはいかないよな。



俺は陸と目を合わせる。




陸は首を横に振った。