そう、このまま…ー。





彼は、勢いよく後ろへ振り向いた。





なんで…





「あっ、お姉さん!

よかったぁ、来なかったらどうしよって
焦ったんだから」



お姉さんー。


それは私のこと。

彼は私を『お姉さん』と呼ぶようになった。



そんな呼ばれ方したことない私は
少し恥ずかしい気持ちだ。




彼が私の方に向かって歩いてくる。



どうして気づいちゃうんだろ…。