アメリカ独特の卒業式。 晴れて俺は大学を卒業する事が出来た。

フットボールのフィールドに博士の様なブルーのハットとガウンを身にまとい集まる。 アメリカの国旗が掲げられ、黒人のアマチュア歌手がアカペラで国家斉唱。 目を閉じて自分の『Thug life in LA (荒れた LAでの人生)』を振り返る。 

辛くて苦しい思い出が多かった。 

しかし、文化を通じて自分のファクターを通したら、様々な角度から客観的に物事を見られる様になった。 

才能には限界があるのかも知れないが、努力には限界はないという事を知った。 

不可能の反対は可能ではなく『挑戦』という事が分かった。

いかなる逆境が目の前に立ち塞がっても、自ら真っ向に立ち向っていく強靭な精神力が身に付いた。 

アメリカは、俺に大きな宝を与えてくれた。

たった一度きりの人生。 目の前にチャンスがあれば、それを掴み取るのも見逃すのも自分次第。 

満足すればそこで自分の人間としてのレベルが止まってしまうだろう。 

自分の人生は自分で切り開いていくものだ。 

人間は負けたら終わりなのではなく、諦めたら終わりなのだと思う。



そして、現在は未来への過程でしかない