僕の名前は藤井尚人。
部活は野球部で二番セカンドでレギュラーだった。
背が小さかったから自分に出来る事を必死に頑張った。
高3最後の地方大会は準決勝までいったけど惜しくも敗れてしまった。 
大会に負けて引退してすぐに仲の良い友達が出来た。
現役の時は部活熱心でクラスの子とも話してこなかったから当然のように友達はいなかった。
でもその仲の良い友達は話した事のない僕にこう言った。
「また、今日もお一人様ですか!?」
と。
いきなり言われたし、意味がわからなかった。
そいつの名前は、杉山慎吾。
高2の途中でなぜかバレー部をやめて後からは帰宅部になり放課後は何もせずに足早に帰るといった平凡な男子だった。
そんな彼は僕にこう言った。
慎吾「ほら、卒業まで後少しなのにクラスの子とも話さないのかい?あ、恥ずかしいのかな!?」
僕はそう言われて少し苛立った。
自分でも友達が欲しくない訳じゃない、でも今更感がある。
ムスッとした顔を見てニヤリとした慎吾はこう言った。
慎吾「よし、じゃあ最初の友達は俺な!宜しくな!尚人!」
強引に慎吾と友達になったしまったが心の中では少し嬉しかった。